映画を書くと頭が疲れる

観るものです。

『マングラー』(1995年)感想・ネタバレ

監督:トビー・フーパー

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ペンタゴン・ペーパーズ』(2017年)の輪転機ならぬ洗濯プレス機の登場に笑ってしまいました。
先に観ておきたかったな。
ペンタゴンでも輪転機が動き出した瞬間に、絶対強い。と思ったけど、同時にフィルム映画を力強く称揚する姿勢に切なくなるというか、「映画は強いんだ」と言い続けるスピルバーグに、何て答えたらいいのか、見続けますとしか言えないのだけれど、そうとしか言えないのがもどかしいです。


マングラー』は、『A.I.』(2001年)のような、映画の持つ両義性を描いています。でもずっと単純で、プロレタリアートが資本家にプレスされるという、身もふたもない描きかたですけどね。ここまで即物的に...とは思いますが、悲惨な映画を観ると、どこかでこれで儲けてるのかって思うし、やっぱりそうだよなとは思うのですが、素知らぬふりして撮り続けてもいいのに、フーパーはそれは出来なかったんでしょうね。


マークの庭にキラキラ光って音の鳴る小物がいっぱい飾られていて、『悪魔のいけにえ2』(1986年)でも、このイカれたやつらのどいつがちまちま飾りつけてんだと思うような、キラキラした小物らがあったのですが、画面の異化のさせ方が身近で独特です。
大きな洗濯プレス機も見るからにおかしいのですが、誰もが知っている小さな異化がそこにあって、手作りパーティー感というか、ホラーなのにもてなされてる気がして、この世界に行きたいなと思いました。