映画を書くと頭が疲れる

観るものです。

『スノーピアサー』ネタバレ感想

以下ネタバレ。




















これ、『エリジウム』見た人はどうなんだろう。見てないんですよね。
エリジウム』は中国で2013年8月7日初公開
『スノーピアサー』は韓国で2013年8月1日初公開
みたいですね。
『スノーピアサー』一週間早かった!

でも去年は『エンド・オブ・ホワイトハウス』『ホワイトハウスダウン』ってのがあったからなぁ。

格差社会ってのが、今日的テーマとして語られるのがいまいち分からないです。
格差デモがあったからなんでしょうか。

列車の車両の後部車両を社会の最下層として、前方車両に行くほど富裕層になっていくのかと思いきや、段階的に各社会階級の生活スタイルを追って描くというより、シットコムっぽく社会の享楽的な空間などを各車両ごとに設けるという描き方です。
クラブで踊り狂う若者の車両、ドラッグに溺れる若者の車両、畑で野菜育てる車両、着飾った紳士淑女がパーティーする車両等々。
切羽詰って革命の為に命を懸けて、車両を前方へと進む者たちの場違い感や、富裕層が敵対勢力としてありながら、同じ列車の同乗者で在るが故に、戦いながらも列車の走行中にアクシデントが発生したら同じように対処行動を取るとか、社会秩序の為の歴史を捏造している(創造していく)、などと面白いところもあったんですが。


貧困層の目的が明確では無いんですよ。
富裕層が貧困層に対して無関心な事に怒っているのか、虐げられていることに怒っているのか、世界(列車の中)を純粋に知りたいという思いがあるのか。その全部なのか。
なので、対比として描かれているであろう、その各車両の色々なイメージもどう捉えていいのか分からなくなる。
ドラッグは貧困層にもあって、何車両か進んで一車両まるまるドラッグに溺れるジャンキーたちがいて、ドラッグってどこにでもあるね、って事ではないんだろうとは思うんだけど。
クラブで踊り狂う若者の車両なんて、踊ってますね。としか。
これで、貧困層たちが無関心に踊る奴等を片っ端から殴るわけでも無く、先頭行けばなんとかなるで先頭目指して通り過ぎるだけ。
先頭に行けば…という、貧困層の浅はかさみたいなものも描いているにはいるんですが、それにしても途中のイメージ車両がフワフワしてて、だったら本当に幸せそうに穏やかに暮らす人々がいたほうがいいな、と思ってしまった。


何で舞台が列車なのかというのが、一番の関心事だったのですが、格差社会を箱庭的に描くための舞台装置でした。そのままでしたね。
ラストは貧困層の革命リーダーが、富裕層のキングに後を継がないかと言われて、ほとんど傾くのですが、何故か子供が(伏線は張られてた)列車の部品として使われていまして、怒って反故になりました。彼が生き残らなかったことにポン・ジュノ監督の良心を見ましたね。
あと、大ラスは『ノウイング』でした。